オリジナル製作

弊社ではさまざまなお客様のご要望に合わせて、オリジナルの組紐や製品加工を承っております。小ロットでも多様な組み合わせを実現しております。これまでの経験を元に、弊社スタッフ一同力を合わせて実現へ向けたアイデアを検討してまいります。

定番として常時70色前後の絹糸とポリエステルを所有しております。絹糸に関しましては自社での染色も行っておりますので見本帳には無い色についての対応も可能となっております。(別染めでのロットをご相談させていただきます)

正絹(64色)

ポリエステル(72色)

最近では綿や麻などの素材でのお取組みも増えており、お客様によっては素材をお持ち込みいただいての加工も増えて参りました。新しいお取組みの際はぜひ一度ご相談いただけましたら幸いです。

紐の素材をお探しの方

弊社では大きくは昔からの道具を使って1本1本の紐を組む「手組」と、製紐機と呼ばれる機械を用いた「機械組」の2つの方法で組紐を作成しております。それぞれの製作方法の特徴は以下の通りです。手組であれば本当に必要な長さ(50cm程度~)での作成が可能です。また機械組でも30m程度からの単価をご案内させていただくことができます。

メリット デメリット
手組
  • 1本1本手で組み上げるので、太さや組み方による柄などの選択肢が広い
  • 機械にはかけることのできない素材でも組むことができる場合がある
  • コストが高くなる
  • 一度に作ることのできる長さに限界がある
  • 製作に日数がかかる
機械組
  • ある程度のまとまった量の製作が可能である
  • 量産によるコストダウンが望める
  • 紐の中に異素材(ワイヤーやテグスなど)の芯材を入れながら製作することのできる組紐がある
  • 組み方や扱える素材が限られる
  • 作成可能な素材が限られる
  • 途中で組み方を変えたりなどのアレンジはきかない

手組紐:

機械組:

【yatsugumi – ヤツグミ】(江戸組・江戸紐とも呼ばれます)

玉数 8玉
約1mm~12mm
特徴 一般的に「江戸紐」と呼ばれるメジャーな仕様の紐です。汎用性が高くさまざまな用途でお使いいただくことができます。弊社ではこのシンプルな組紐にもしっかりとしたこだわりをもって製作しており、昔から続く花結びを教えておられる全国の結び教室でも「綺麗に形が決まる」と、とても評価をいただいております。こちらの組み方で作られた組紐は4種の太さを紐に仕立てて、定番商品として販売しております(ポリエステル製)。

【yotugumi – ヨツグミ】

玉数 4玉
約1mm~12mm
特徴 八つ組の半分、4玉で組み上げられるため非常にシンプルですが、そのシンプルさが故に綺麗に組むことが大変難しい紐とされています。そのもこもことした大きな組目はとても組紐らしい表情をしております。この組み方は古くから根付の紐や羽織紐などの用途でたくさん見ることができます。

注意点といたしましてはあまり太さが太くなると、糸の束が大きくなるので糸にひっかかりやすくなります。

【karauchi – カラウチ】(十六打ち)

玉数 16玉
約2mm~12mm
特徴 八つ組の倍、16玉で組み上げられるため表面がなめらかになっています。八つ組に比べるとしっかりとしており、糸の束を芯材として入れて組むことで、さらに硬さを得ることができます。そのため神社仏閣、御神輿などの飾りに非常にたくさん用いられています。またアウトドア関係やアパレル関係での装飾などにも使われていることが多い組紐の一つです。また中空の構造を生かし、中に針金のような異素材を入れることで新たな機能性を持たせる形も作成しております。

【kakusugi – カクスギ】

玉数 24玉
約2mm~10mm
特徴 こちらの組紐は絹糸で組み上げると非常に柔らかな手触りと、綺麗な光沢が生きる組紐です。一般的な丸紐と異なり四角い断面をしており、この四つの角それぞれが独立した形をとっています。そのため四つ角それぞれで配色が可能となっている組紐になります。

【kongougumi – コンゴウグミ】

玉数 24玉
約3mm~12mm
特徴 玉数が比較的多めな丸紐となっており、表面の凹凸があまり見られません。かなり密に組み合わさった構造のためかなり丈夫な組紐になります。また筒状になっているため、太さを出すために中に芯材の糸を束ねて用います。この芯材の性質によっても出来上がりの硬さなどが異なってきます。

【kakuyatu – カクヤツ】(洋角)

玉数 8玉
約1mm~12mm
特徴 断面が四角い構造をした組紐になります。丸みを帯びた「八つ組」と同じ8玉ですが、こちらの組み方の方が少し硬い形に組み上がります。また細めに組むとシャープな紐が仕上がります。弊社商品のストラップ等の先についている輪部分の多くは自社で組み上げたこちらの紐を使用しております。

【seigai – セイガイ】

玉数 16玉
約2mm~12mm
特徴 こちらは「角杉」と同様に、糸の光沢が非常に美しく出てくる組紐の一つです。糸の表面が出てくる面積が多いので、摩耗には気を付ける必要があります。この紐も中空になっておりますので、糸の束などを芯材にして紐を組み上げることが多いです。

【yamatogumi – ヤマトグミ】

玉数 16玉
約4mm~12mm
特徴 撚りをかけないで組み上げることにより、他の組紐にはあまり見られない独特の光沢と柔らかい手触りが魅力の一つです。また紐の裏と表で色を変えることのできる数少ない構造を持った組紐です。

注意点といたしましては糸そのままの並びが表面に出てくる組み方なので、太い幅のものは糸がひっかかってしまう恐れがあります。また組む前に撚りをかけていないので摩擦には弱いところがあります。

【ayakorai – アヤコウライ】

玉数 35玉
約6mm~18mm
特徴 弊社で所有している製紐機の中で、一番組目が細かな平紐を作ることができる組み方。地色を構成する糸の他に縦方向に柄を出すことのできる「綾」を最大6本入れることができます。弊社では15mm前後の幅まで安定して出せる数少ない組紐の一つです。

【mitsugumi – ミツグミ】

玉数 3玉
約1mm~10mm
特徴 こちらは組紐を作るための最小単位である「3つ」の束で組み上げられた紐です。 普段女性が「三つ編み」と呼んでおられる形がまさに「三つ組」の形となります。ざっくりとした組目がかわいい質感を生み出します。

注意点といたしましてはあまり太さが太くなると、糸の束が大きくなるので糸にひっかかってしまいやすくなります。

【chirimengumi – チリメングミ】

玉数 28玉
約5mm~15mm
特徴 こちらは袋状になっている紐を平たくした状態の組紐です。2重になっているのでしっかりとした厚みの紐になります。糸のバランスを変えて表面に凹凸を付けたものを、ちりめん生地のシボに見立てて「ちりめん組」と呼んでおります。またテープ状の素材を芯材として中に入れることで、特別な機能を持たせることが可能です。

【jyusanuchi – ジュウサンウチ】

玉数 13玉
約3mm~12mm
特徴 こちらは1枚ものの薄手の組紐です。弊社平紐の中では玉数(ボビン)が少なく粗目な組目になっております。そのため3mm程度のペラペラとした栞紐のように仕立てることが可能なのですが、反対に太い幅になると少しもったりとした印象の紐になってしまいます。

【ikko – イッコウ】

玉数 16玉
約4mm~12mm
特徴 こちらは1枚ものの組紐です。十三打に比べると組目がしっかりしてきますので、少しコシのある平紐となっております。

【shigeuchi – シゲウチ】

玉数 9玉 / 11玉
約4mm~12mm
特徴 弊社ではこちらの組み方については玉数が9玉と11玉の製紐機を所有しております。玉数が少ない分粗い組目の紐にはなりますが、ある程度の厚みも併せ持ったしっかりとした紐になります。現在でも刀の下緒などに使用されるなどの役割を担っている組紐です。

【hirakara – ヒラカラ】

玉数 16玉 / 24玉
約6mm~12mm
特徴 弊社ではこちらの組み方については玉数が16玉と24玉の製紐機を所有しております。平紐としていますが、幅を広げるとともにかなり厚みも出てくる組み方になります。断面もどちらかというと長方形に近いようなしっかりとした紐になります。ただ組目が粗い分、引っ張った際の伸びしろは比較的大き目です。

【goshouchi – ゴショウチ】

玉数 16玉 / 24玉
約6mm~12mm
特徴 こちらは平唐の組み方をアレンジした組紐になります。糸の束を撚り合わせる工程を変えることで、独特の印影が浮かび上がります。基本的な構造は平唐と同じなので、厚みもしっかり出てくる組紐になりますが組目は比較的粗目になります。

オリジナル商品の製作などをお考えの方

弊社では組紐の素材だけでなく、オリジナルの製品作りにつきましてもご対応いたしております。これまでに培った技術をベースに、さまざまな商品の加工を行っております。可能な加工技術の内容に関しましては自社商品のラインナップを参考にしていただけましたら幸いです。このほかにもお客様オリジナルの商品でもさまざまな加工の実績がございます。ご希望の形などについての内容を一度ご連絡いただけましたら、これまでの経験から可能な加工方法をご提案させていただきます。

ぜひ組紐を組み合わせていただくことで、皆様の素敵なものづくりの新しい魅力につながることを心より願っております。

和雑貨 根付け(チャーム)
ストラップ・ハンドストラップ
グラスコード
コーム付髪飾り・かんざし
名刺入れ
キャニスターなど
アクセサリー ブレスレット
ネックレス
リング
アンクレット
チョーカーなど
紐や房の生産 丸紐(四つ、江戸打、唐打、角杉、金剛、角八、静海)
平紐(大和、ちりめん、綾高麗、九打、十三打、二十五打、三十一打、平露、重打、平唐、御所打)
撚り紐(二撚紐・三撚紐)
アクセサリー用の紐
その他、紐の関連商品 両房付き飾り紐
飾り結び紐
バッグの持ち手
店舗装飾用
装束用など
タッセル(房) 撚り房(正絹2本持ちによる極細の撚り房を得意としております)
切り房
バッグチャーム用
アクセサリー用
インテリア用など
レーザー刻印 レーザー刻印による木札
アクリルを付けたストラップ、根付けなど

組紐を使った取り組み実績

組紐の新しい用途などについて前向きに取り組んできた形が実り、現在ではさまざまな業界の皆様に組紐をお使いいただくことが増えてきました。「新しいことに出来ない理由を考えるのではなく、どうやったら実現できそうかを考える」という姿勢で、これからも取り組んで参ります。少しでも組紐についてのアイデアをお持ちの方はお問合せください。

B2B提供先例(敬称略、順不同)

KNOTくみひも時計バンド
BEAMS JAPAN装飾紐
sou sou装飾紐
インペリアル エンタープライズオリジナルグッズ製作
京都デニム装飾紐
NKE機能性くみひも
dinh van, Paris, Franceくみひもブレスレット

主要プロジェクト例

  • 欧米の老舗ジュエリーメーカーへの素材提供やオリジナル加工
  • 旅館やホテル、飲食店、公共施設のインテリアや装飾。オリジナルグッズの製作
  • 大手アパレルメーカーとのコラボレーション企画
  • 帯締めを初めとした和装関係のお客様との商品開発
  • ミュージアムショップや各種企画展のオリジナルグッズの製作
  • 神社仏閣のお守りなど授与品
  • 医療やデジタル関連等ハイテク産業への技術協力
  • 他多数

お問い合わせ

昇苑くみひも製品にご関心頂きありがとうございます。
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