昇苑くみひもの強み

創業当時より続けている手組の帯締めという仕事も現在でも大事に続けています。
中国などで製造された低価格の商品が大量に流通したために、
手間がかかる(コストが高くなる)紐の販売が厳しくなる中でも、
上質な国産の紐を求められるお客様のために紐を提供し続けております。

4種の代表的な組台を用いた多数の組み方、そして48色の絹糸などから
お選びいただいて組みあわせる帯締めは、こだわりを持つ多くのお客様に
お応えできるだけのバリエーションとなっています。

自社に手組の職人が在籍していることでオーダーメイド生産が可能となっております。
そして新しい作品作りや新しい組み方の勉強など、技術向上を目指し、ものづくりを続けています。
昇苑くみひもは、数々の技術によって支えられています。


1.「紐を組む」技術力

弊社では創業以来60年以上続けている昔ながらの「手組」の技術と、
50年以上前より導入している「製紐機」を用いた機械組の紐作りを両立させております。

a.伝統を継承する手組の組紐

弊社では創業から現在に至るまで、技術を磨くことに何十年という時間を積み重ねてきた歴史こそが技術力の源泉となっています。
現在では教室を2つ維持するかたわら、従来からの帯締め需要の中で手組の技術向上に努めています。
そんな手組の組紐作りに使用する「組台(くみだい)」という道具はいくつかの種類がありますが、
弊社では教室を行っていることもあって数多くの台を所有し、これらを使いこなしながら多くの紐を組むことができます。

b.工芸品として評価される「製紐機」を用いた組紐

弊社では1958年ごろから組紐作りに機械を取り入れてきました。これにより組紐の量産を実現するとともに、機械を用いても出来る限り高品質な紐を目指し技術を磨いてきました。現在では60台ほどの「製紐機(せいちゅうき)」を所有しており、機械場の職人達が日々組紐作りに励んでいます。そして弊社の組紐が「工業製品」としての紐ではなく「工芸品」としてお客様から評価していただいているのは、機械場で紐作りに携わる職人も手組の技術や知識を大切にしているからにほかなりません。機械を使用し、紐作りにこだわる職人達の技術力が我々の強みです。

糸に対しての知識・扱いに長けたスタッフ群

弊社では主に絹糸、ポリエステル、レーヨンを用いて紐作り
を行っております。お客様からの「固い紐がほしい」「これと
同じ太さのものを作ってほしい」といった要望に合わせて目的
の紐のために必要な糸の質や量を判断することが求められます。
紐を組む準備として、糸を合わせていく「経尺(へじゃく)」
という作業は、糸を捌くことに慣れていないとすぐにからまって
しまいます。当然このことは時間のロスと無駄な材料を生み出し
てしまうということにつながります。

機械の特徴を把握した効果的なスケジュール管理

工場で組紐作りに用いる機械の動力源は一本のベルトです。
構造としては歯車を組み合わせた「からくり時計」のようになっています。
そのため、組み上げに要する時間や風合いなどを調整するためには
歯車の組み合わせパターンを把握している必要があります。
そして仕事が重なっている機械に関しては的確な時間を計算し、
機械が休むことなく稼動できる効率的なスケジュールを組みます。
数十mから多いものでは数千mといったロットのオーダーの場合、
1~2ヶ月という長いスパンでのスケジュールをきっちりと把握しておく必要があります。
また、急ぎのサンプル品などのオーダーを挟み込むことも多々あるので、スケジュールに関しては営業との打ち合わせも欠かせません。

培ってきたメンテナンス体制

機械は古いもので50年以上昔からのものを現役で使用しております。
そのため、機械をメンテナンスする業者さんも今では非常に少なくなっております。
工場の職人が機械を分解し、自分達で修理出来る範囲をどんどん広げてきました。
機械が非常にアナログなので、トラブルの度に修理を重ねていくたびに機械の構造を理解することで、扱いのノウハウを積み重ねてきました。

「撚り房」に関しても業界屈指の品質

弊社では、「撚り房」を作る機械を導入し、この分野でも高い技術を有しています。
非常にアナログな機械であり、わずかな針の角度などによって房の善し悪しが分かれてきます。
この角度の調整なども職人が長年蓄積している経験によって、最適な状態を維持し
「こんなに繊細に作っているのは見たことがない」「非常に手間をかけて作っているのが見て取れる」
と言っていただける商品をご提供しております。


2.「紐から製品へと形を変える」技術力

弊社では「紐を組む」という仕事と同じくらい重要な「紐を使って製品の形を作る」仕事があります。
ここではストラップなどの自社ブランド商品を支えるものづくりをご紹介します。

作業を限りなく細分化し、効率化された作業工程

それぞれが仕事内容に応じた必要な技術を保持するとともに、
製品化までの段取りを担当しています。その中で、商品を量産するのに必要なのが段取りです。
そのために、商品一つにかかる作業をどれだけの専門的な行程に細分化できるかが鍵となっています。
この部分を意識したものづくりを出来る職人達が揃っています。

積み重ねた経験が生み出す新しい商品

これまで60年以上くみひも作りを続ける中で、何千もの商品依頼をこなしてきました。
一つうまくいくと、その技術を次の商品に応用する。そうしてどんどん技術を蓄積して歩んできました。
現在いらっしゃるお客様へ納品している商品も、そんな技術の積み重ねから生まれたものがほとんどです。

例:お客様からの依頼から、デジタルカメラストラップ


3.「組紐」を作り出すための「糸」へのこだわり力

組紐作りに欠かせないのが「糸」。
この素材の部分にも弊社はこだわってものづくりを進めております。

東レシルック

現在も結びの世界で活躍されている田中年子先生は、弊社の昔からのお得意様です。
NHKの番組で花結びの第一人者橋田正園先生とご一緒させていただいてからのお付き合いです。
そんな結びの世界で活躍されている先生達からご愛顧いただいている「東レシルック」で組み上げた江戸紐。
この糸に辿り着くまでには、数多くの試作を要しました。大手メーカーの糸を始め、
さまざまな条件で紐にしながら適度なコシと発色を持った糸を探し続けてきました。
糸のメーカーと打ち合わせを重ね、紐を組むための糸の仕様を見つけ出しオリジナルの糸が完成。
結びの先生方を始め、多くの方々から弊社の江戸紐はしっかり締まるので非常に使いやすいとご好評いただいております。

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